帰るのは数ヶ月ぶりだと思う。
東堂さんは元気だろうか、ただいま〜とマンションのドアを開けた。
東堂さんは久しぶりだな、と雑誌から目を離さずに声をかけてくれた。それから何時もみたく流れるようにセックスをして、次の日起きるのは俺の方が早かった。
『×月×日、×××公園で発見された白骨遺体は、近くのマンションに住む東堂尽八さんのものと……』
朝ご飯を作る間に付けていたテレビのニュースからそんな事が聞こえた。
えー、だって東堂さんはまだ寝てるし昨日だって話したはずだ。ホットケーキをつついて考える。
『次のニュースです。昨日×××山で自転車に乗っていた真波山岳さんがトラックと正面衝突し死亡した事故で……』
フライパンをゆすって皿にうつす。
「なあんだ、俺たち死んでるんじゃん」
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

COMMENT FORM

以下のフォームからコメントを投稿してください